クロック制御回路は、下図のように6入力2出力の端子を持ち、各信号は以下
のように利用されます。
クロック制御回路は、下図のように大きく分けて2つのユニットから構成されます。
状態判定部は、命令動作モード時においてクロックを停止させたり、その制御
を解除したりするために必要な制御信号(DISE)を生成します。その回路および各フリップフロップの状態遷移は以下の通りです。
左のフリップフロップの状態遷移
| EXEC | ICS | EXEC2 |
|---|---|---|
| × | L | L |
| ↑ | H | H |
| CLK | EXEC2 | ICS | DISE |
|---|---|---|---|
| ↓ | L | H | H |
| ↓ | H | H | L |
| ↓ | × | L | L |
クロック生成部は、各入力および状態判定部の出力であるDISEを基にして、プ ロセッサに必要なクロックを生成します。その、状態遷移を以下に示します。
| CLK | RST | INSTM | CLKM | EXEC | DISE | CLK1 | CLK2 | 動作モード |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| L | H | × | × | × | × | L | H | リセット時 |
| H | H | × | × | × | × | H | L | リセット時 |
| L | L | L | L | × | × | L | H | 通常動作モード |
| H | L | L | L | × | × | H | L | 通常動作モード |
| L | L | H | L | × | × | L | H | 命令動作モード |
| H | L | H | L | × | L | H | L | 命令動作モード |
| H | L | H | L | × | H | L | H | 命令動作モード |
| × | L | × | H | L | × | L | H | クロック動作モード |
| × | L | × | H | H | × | H | L | クロック動作モード |
クロック生成回路は、プロセッサの設計とは本質的 に無関係なユニットです。しかも、その構成上非同期回路設計を行わざるを得 ません。KITE マイクロプロセッサボードを使用する場合,この回路が必要と なります。なお、KITE マイクロプロセッサボードPLUS+においては、同等の クロック生成回路はFPGA外部に外付けされており、FPGA内部に作り込む必要は ありません。
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