KITE-I マイクロプロセッサのクロック制御回路


KITE-I マイクロプロセッサを KITE マイクロプロセッサボードに実装する際 には、クロック制御回路を FPGA 内に作り込んでおく必要があります。このク ロック制御回路により、KITE マイクロプロセッサの3つの動作モードである、 “通常動作モード”、“クロック動作モード”、“命令動作モード”を実現す るために必要な内部クロックを生成します。

クロック制御回路は、下図のように6入力2出力の端子を持ち、各信号は以下 のように利用されます。

クロック制御回路は、下図のように大きく分けて2つのユニットから構成されます。

状態判定部は、命令動作モード時においてクロックを停止させたり、その制御 を解除したりするために必要な制御信号(DISE)を生成します。その回路および各フリップフロップの状態遷移は以下の通りです。

左のフリップフロップの状態遷移
EXEC ICS EXEC2
×
右のフリップフロップの状態遷移
CLK EXEC2 ICS DISE
×

クロック生成部は、各入力および状態判定部の出力であるDISEを基にして、プ ロセッサに必要なクロックを生成します。その、状態遷移を以下に示します。

CLK RST INSTM CLKM EXEC DISE CLK1 CLK2 動作モード
× × × × リセット時
× × × × リセット時
× × 通常動作モード
× × 通常動作モード
× × 命令動作モード
× 命令動作モード
× 命令動作モード
× × × クロック動作モード
× × × クロック動作モード


クロック生成回路は、プロセッサの設計とは本質的 に無関係なユニットです。しかも、その構成上非同期回路設計を行わざるを得 ません。KITE マイクロプロセッサボードを使用する場合,この回路が必要と なります。なお、KITE マイクロプロセッサボードPLUS+においては、同等の クロック生成回路はFPGA外部に外付けされており、FPGA内部に作り込む必要は ありません。


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