動作確認とレポートについて
動作確認について
(〆切前は従来より大混雑するので、早めゝに作業を終らせ
るように。)
基本的に自分達で十分にシミュレーションを行った後、KITEボードに実装し動
作チェックを行います。これで十分だという確信が持てたら、T.A に動作確認
をしてもらって下さい。T.A はサンプルのプログラムを動作させます。そのプ
ログラムが最後まで実行できれば、動作確認終了ということにします。動作確
認はグループ単位で行って下さい。
動作確認後、レポート用の表紙を渡します。レポート提出の際にはその表紙を
使用して下さい。
なお、動作確認の〆切は以下の通りです。
前半のグループ:12月11日(木) 厳守!
後半のグループ:2月5日(木) 厳守!
レポートについて
(〆切前は従来より大混雑するので、早めゝに作業を終らせるように。)
レポートは各自一部を作成し提出します。レポートの形式は以下の通りです。
- 実験の目的
- 設計したプロセッサの概要
- 設計したKITEマイクロプロセッサの構成などについて説明する。(なお、
配布した仕様書に書かれていることは記述する必要はない)
- ALUについては前期ディジタルシステム設計・演習でレポート提出しているので説明は不要
- 設計したプロセッサの構成の詳細
- 設計したプロセッサにおいて工夫した点などを、回路図を示して説明する
- シミュレーションに使用したテストベクタおよびその説明
- 動作確認に使用したアセンブラのソースコードおよびその説明
- 考察
考察には、配置配線プログラムが報告した以下の情報を書いておくこと。
- 感想
レポートに関する注意事項
- 第三者が読んで分かりやすい記述を心がけること。
- レポートに不備がある場合、書き直しを要求することがあるのでワープ
ロ書きが望ましい。
- 従来より、回路図やアセンブラソース等を添付だけして、一切説明がな
いなどレポートとして受け入れられないものが多く見受けられる。回路図につ
いては全てを添付する必要は一切ない。ただし、工夫した点など説明の都合上
必要なら回路図を文章中に添付し説明して欲しい。
- レポート受取の際に簡単な試問を行います。満足に回答できないなど、
十分に理解していないと思われる場合には再度理解してもらうようにレポート
を受け取らないことがあります。
なお、レポートの〆切は以下の通りです。また、提出の際には 一人ずつ 受け取ります。
マイクロプロセッサの動作確認およびレポート提出期限が経過しましたが、いく
つかのグループは未終了となっています。特に動作確認が終了していないグルー
プの者は各担当T.Aへ進捗状況を報告すると共に、レポート用の表紙をもらいレ
ポートを必ず提出してください。なお、動作未確認のグループのレポート最終提
出期限は、3月2日(月)とします。
閑話
日経エレクトロニクスという雑誌のバックナンバーの中で、ある大学の先生が
「日本の情報系卒業の学生はマイクロプロセッサを作ることができますか?」
という問いかけの記事を出していたことがありました。その当時、マイクロプ
ロセッサを作るような学生実験 (既存のZ80のようなプロセッサを用いてコン
ピュータを作るのではなく、プロセッサそのものを作る実験) を行っていた大
学は、京都大学など限られた大学でしか実施されていませんでした。本当にこ
れで良いのか? ご存知のようにパーソナルコンピュータやワークステーショ
ンに採用されている高性能マイクロプロセッサは米国製ばかりです。将来、先
端的なLSIシステム設計ができる技術者を育てること…筆者等の研究室ではディ
ジタル設計技術者育成のための教材としてマイクロプロセッサを取り上げ、そ
の準備をしてきました。その成果がこの KITE マ
イクロプロセッサ なのです。KITE に限らず、今では多くの情報系大学
でマイクロプロセッサ設計・実装演習が行われて来ています。
マイクロプロセッサは、組合回路および順序回路をともに含んでおり、ディジ
タル回路システムの設計演習には都合がよいものです。しかも、FPGA の進歩
により、自分で設計したマイクロプロセッサを、その場ですぐに動作させてみ
ることが可能です。自分が作ったものが実際に動作する…将来LSIシステム設
計技術者を目指している人なら、それが辛いことだけども楽しいことだと実感
できるでしょう。
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