Verilog-HDLによる記述方法


4ビットバイナリカウンタを Verilog-HDL で記述するのは非常に容易です。 そのため、ここでは記述上の注意点のみ記載しVerilog-HDLのソースをそのま ま説明することはしません。

Verilog-HDLによる回路の記述方法については、 を参照し、予め予習しておいて下さい。


最下位層

ファイル名は counter.v、モジュール名は counter とします。 入力は、クロック(CLK)、リセット(RST)、クロックイネーブル(CE)。出力は、 カウンタ出力(Q[3:0])です。論理レベルは全て正論理とします。記述例につい ては、 テキスト の8ページ、8ビットバイナリカウンタを参考にするとすぐに書けるのではな いでしょうか?


最上位層

ファイル名は counter_top.v モジュール名は counter_top とします。入力は、 クロック(CLOCK)、リセット(RESET)、クロックイネーブル(CLOCK_E)の3つ。 出力は、カウンタ出力(QO[3:0])とします。クロックとクロックイネーブルお よびカウンタ出力は正論理ですが、リセットは負論理なので十分注意が必要で す。

また、この階層では、先に設計した counter モジュールを呼び出す必要があ りますが、この記述例としては、 テキスト 4ページの全加算器の例が参考になるでしょう。

COUNTER_TOP.gif

のように、IBUF、BUFGP、OBUF4、のように入力バッファおよび出力バッファを 明示的に配置する必要がありました。しかし、Verilog-HDLで設計する場合に は、後述の論理合成の際に自動的に挿入することができるため、これらの入出 力バッファは明示的に記述する必要はありません。

記述例としては、 テキスト 4ページの全加算器の例が参考になるでしょう。



実装ボード

実装ボードの階層は、シミュレーションを行う際のテストモジュールに対応し ます。ファイル名を counter_test.v モジュール名を counter_test とします。 シミュレーションする回路は、第1回の回路図による4ビットバイナリカウン タと同じ回路ですから、前回用いたテストモジュールがほとんどそのまま使え るはずです。 こちら を参考にすると良いでしょう。


Verilog-HDLによる4ビットバイナリカウンタは完成しましたか?
次は、 機能シミュレーション についてみ ていきます。


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