配置配線処理


以下のコマンドを投入して、配置・配線を開始します。
% xmake kite_top
今回作成したマイクロプロセッサでは、SUN Ultra 10 クラスの計算機で約11 分かかります。

xmake プログラムでは xnfmerge、xnfprep、ppr、xdelay、makebits の5 つのプログラムが実行されます。

設計入力した回路が複数の xnf ファイルに分かれている場合、xnfmerge はそ れらのファイルを統合し一つのファイルにします。

xnfprep は使用した部品間の配線状況をチェックするプログラムです。回路に よっては使用しない端子とかが存在することもあるでしょう。そのような箇所 をチェックし不必要な部品を自動できに削除したりします。xnfprep でエラー が発生することがあります。その場合は、".prp" ファイルを確認しエラー箇 所を訂正してください

pprは実際の配置配線処理を行います。エラーは ".out" ファイル、および、 "ppr.log" ファイルに記録されます。エラーがあればエラー箇所を訂正してく ださい。特にFPGA の最大実装規模に対してぎりぎりの論理資源を使用してい る場合など、配置や配線処理が不可能になる場合もあります。

xdelay は配置配線された回路がどの程度の周波数で動作することが可能なの か等の遅延情報を解析するためのツールです。配線遅延情報が内部情報として 付加されます。

makebits は配置配線されたデータを FPGA に転送する際に必要なファイルに 変換するプログラムです。最終的には、拡張子が ".bit" というファイルが作 成されます。

makebits プログラムまで終了し、".bit"ファイルが正常に作成されていれば OKです。エラーがある場合は問題点を特定し修正を施して再実行してください。


これで、配置・配線は終了しました。次は実装結果の 考察をしてみましょう。


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