実配線遅延シミュレーション


それでは、バックアノテーションで生成された情報を用いて、実配線遅延シミュ レーションを行いましょう。




下図のように、DesignウィンドウのView:をSimulationに変更し、すぐ下の BehavioralをPost-Routeに変更します。
次に、Process: counter内の、"Post-Place & Route Check Syntax"をダブル クリックして、生成されたファイルに文法エラーがないか確認します。
その後、"Simulate Post-Place & Route Model"をダブルクリックして、 ISimシミュレータを起動します。

テストベンチは機能シミュレーションで用いたものがそのまま利用できるよう になっています。
機能シミュレーションのときと同様に実行し、波形を表示させてみてく ださい。以下のように、見た目は同じ結果が得られるはずです。上が今回の実配 線遅延シミュレーションの結果、下が配線遅延を含まない1回目のシミュレーショ ン結果です。

機能シミュレーションと実配線遅延シミュレーションの違いを確認するために、 実配線遅延シミュレーションにおいてクロックの値が7から8に変化する1700ns付近を拡大してみます。

下図のように、800.0nsでクロックが立上ってから、Q3の出力が確定するまで に13.570nsの遅延が生じていることが分かります。


また、813.570ns付近を拡大すると下図のようになっています。

Q1が最も早く813.345nsに変化しており、Q3が最も遅く変化していることがわかります。
これは、カウンタの値が0111(7)から1000(8)に変化する際、0111(7) → 0101(5) → 0100(4) → 0000(0) → 1000(8) と変化していることを意味しています。


以上で、実配線遅延シミュレーションは終了です。最後に実際のFPGA上で 動作確認をしましょう。


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