16ビット桁上げ先見加算器の入力


では、先に作成した、4ビット桁上げ先見加算器を4個と4ビット桁上げ先見器 を1個使用して、16ビット桁上げ先見加算器を作成しましょう。回路の概要は 以下の通りです。入力端子は被加算数および加算数である、A0〜A15, B0〜 B15, および下位桁からの桁上がり入力 CI の33本、出力端子は加算結果であ る S0〜S15 および桁上がり信号 CO の17本があります。

回路で示しているように、4ビットの桁上げ先見器が木構造に接続されている ことが分かると思います。

さて、この回路を入力するためには、バスの記述する必要があります。バス線 を引く場合は、マウスの左を押して出てくるメニューの中で"Bus"を選択して ください。

またバスから必要なビットの引出しをするときは、バスリッパーを 使用する必要があります。バスリッパーは XACT_LIB の XC4000 シリーズライ ブラリの中に "rip" という名前で用意されています。最初にバスリッパーを 配置したときは、引き出すビット番号が"R"となっていて指定されていません。 ビット番号を指定する方法は、バスリッパーひとつを選択状態にした後、マウ スの左を押して出てくるメニューの中で"Properties"の"Sequence Text..."を 選択してください。 Sequence Text サブウィンドウが現れます。ここで"OK" を押した後、バスリッパーをマウスでクリックしていくと、押すたびにビット 番号が定義されていきます。なお、ビット番号を途中から始めたい場合は "Beginning Index Number"を "0"以外の数字にした後"OK"を押せば行えます。

バス名を記述する際には"A(15:0)"のように括弧でビット範囲を指定します。 回路図のバス部分を拡大した図を以下に示します。

バス記述以外の操作については、今までに説明した方法で回路を記述すること ができます。回路入力終了後シンボルまで作成してください。


次は、加算器を用いてALUとして動作させるために必要な論理演算& データ修飾回路の作成に移ります。

その前に、ここで作成した16ビット桁上げ先見加算器を シミュレーションしてみましょう。

次は、 1ビット論理演算回路の作成です。


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