回路設計からFPGA実装までのフロー


FPGAをターゲットとした回路設計は以下のようなフローにしたがって作業が進 められます。

ユーザが設計したいシステムのどの部分をFPGAに実装するか検討した後、論理 設計を行います。そして、そのデータを回路図エディタを使用して入力します。 入力後、EDAツールのシミュレータを用いてシミュレーションを行い間違いを 取り除きます。

回路が完成したら、FPGAへの実装作業を行います。FPGAには論理機能を提供す る論理素子が多数配置されており、設計した回路をその論理素子にマッピング する必要があります。さらに、マッピングした論理素子間の配線を行う必要が あります。この作業を通常、配置配線処理と呼びます。

FPGA を使用した場合の回路の回路規模や動作速度は、このマッピングを含む 配置配線処理にかかっており、FPGAを使いこなすのが難しい原因となっていま す。 配置配線終了後、初めて実際の配線遅延を含むシミュレーションを行うことが できます。また、FPGAメーカ提供のプログラムを用いて遅延解析を行って、ク リチカルパスの特定などができるようになっています。

実装検証では実際のデバイスを用いて動作確認を行います。ユーザサイドでプ ログラミングを行い、即座に動作確認できるのが FPGA の特長であり、ゲート アレイと違うところです。


では、今回演習で採用するALUの仕様から解説します。 こ こからはじめましょう。


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