VGAコントローラIPの取り付け


作成したVGAコントローラを、作成する組込みシステムに追加します。 下図のように XPS ウィンドウの "IP Catalog" 内に登録されたVGAコントローラ IPをマウスの左クリックで選択した後、マウスの右をクリックしてメニューを表 示させます。"Add IP" をマウスの左で選択することにより、"Bus Interfaces" のところに "vga_0" としてVGAコントローラIPが追加されます。
この際、"XPS Core Config" というウィンドウがひとつ立上りますが、そのま まOKを押しておきます。



次に、"Bus Interfaces" の "vga_0" の前にある □+ をクリックします。
下図のように "Bus Name" の所が "No Connection" となっており、
まだプロセッサと正しく接続されていません。



下図のように、"No Connection"を"mb_plb"となるようにします。"PLB" とは "Processor Local Bus"のことでプロセサに直接接続されるバスを意味していま す。



次に、"Ports"タブを選択します。"vga_0"の所をマウスで左クリックした後、マ ウスの右クリックをしてメニューを表示させます。"Make This IP Local"をマウ スの左で選択することにより、VGAコントローラIPが正しく利用できるようにし ます。



次に、"External Ports" と "vga_0" の前にある □+ をクリックします。 "vga_0" に出力端子として設定した、R, G, B, HS, VS の出力端子が表示されま すが、"No Connection"となっており接続されていません。



下図のように "vga_0" の "No Connection" の所をマウスの左で選択することに より、"Make External" を選択します。 選択した部分が "vga_0_信号名" に替 わるとともに、"External Ports" の所にも "vga_0_信号名" の出力端子が追加 されます。



次に、"Addresses" タブを選択し、"Unmapped Addresses" の前にある □+ を クリックします。VGAコントローラの "vga_0" にあるメモリは "Size" の所が未 定義の "U" となっており未配置になっています。"U"の所をマウスの左で 選択することにより "8K" を選択します。 これは、VGAのメモリが2Kバイトあり、 32ビットのアドレッシングでは4倍の8Kバイトのアドレス空間となるからです。



"vga_0" のメモリアドレスが 0x00000000 から 0x00001FFF に割り付けられまし たが、これは MicroBlazeプロセッサのプログラム用メモリと同一のアドレスと なっており、このままでは動作しません。 "Base Address" の所をマウスの左で クリックし、その値を 0x85000000 に変更します。



変更後、"vga_0" の "High Address" の部分をマウスの左でクリックすると、下 図のようにVGAコントローラのメモリアドレスが 0x85000000 から 0x85001FFF へ正しく割り付けられます。



最後に、"vga_0" の出力端子 R, G, B, HS, VS を FPGA の物理端子に割り付け るための設定を記述します。
"Project" タブを選択し "UCF File: data/life.ucf" の所をダブルクリックし ます。



ファイルの最終行の所から、以下の記述を追加します。 追加した後は、 を押してファイルを保存 します。
## for VGA Controller
NET "vga_0_R_pin"   LOC = "H14" | IOSTANDARD = LVTTL | DRIVE = 8 | SLEW= FAST ;
NET "vga_0_B_pin"   LOC = "G15" | IOSTANDARD = LVTTL | DRIVE = 8 | SLEW= FAST ;
NET "vga_0_G_pin"   LOC = "H15" | IOSTANDARD = LVTTL | DRIVE = 8 | SLEW= FAST ;
NET "vga_0_HS_pin"  LOC = "F15" | IOSTANDARD = LVTTL | DRIVE = 8 | SLEW= FAST ;
NET "vga_0_VS_pin"  LOC = "F14" | IOSTANDARD = LVTTL | DRIVE = 8 | SLEW= FAST ;




以上で、システムのハードウェア設計は終了しました。
次は、 組込みシステムの実装処理 です。
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